とりとめのない独り言

北川景子<Kitagawa Keiko>

 

[ i do]

幻想の中で動かしえない力を信じていた

気力は萎え…今感じることができるのは変わりゆく出来事

感情が遠い記憶を呼び起こす

今はもう疲れきった身体の中、

涙で消えた炎のように動きを止めた希望を心の中に見つけた

両手に一掬いの水を汲んでいこう

砂漠の中に少しばかりの草が残るだろう

ido,ido…

深みからもがき抜け出す、力の限り高く昇る

ido,ido…

未来を見つめ微笑む、もうこれ以上無を恐れることなしに…

ある瞬間新しい渇望が沸く

目の前に獲得と喪失のシナリオが開かれるにもかかわらず

沈黙の中に置き去りにしてきた歳月のうつろい

呼吸しながら循環運動に気づきそして…

止まった瞬間

新しい限界を追い求める為に

忘れられない痕跡を拾い集めながら、

自分を遠くへ推し進める

ido,ido…

沈んで凍りついた瞳に向かって泣き叫ぶ、いつまでも今以上にあるために

ido,ido…

動じない世界のはるか向こうに、もうこれ以無を恐れることなしに…

ido,ido…

深みからもがき抜け出す、そして今までにないほど高く昇ろう

ido,ido…

未来を見つめ微笑む、新しい自分とともに

陽が昇るころまでに…

ido…ido…

とりとめのない独り言

水は低きに流れ、人の心もまた低きに流れる。

そして、人は見たいものを見る。

矢田亜希子<Akiko Yada>

とりとめのない独り言

計算して、敵中に飛び込むことを無謀とは言わない。
無駄死にをするくらいなら、命を惜しむ方がいい。
それは時に最大の武器になる。

くだらない死に方はしたくない。
己の死にざまに誇りと責任を持てる
同じ死ぬならそんな死に方をしたいと思う。

人によって、社会によって
”正義”と言う言葉は実に様々な意味合いを持つ。

人によって”正義”の定義は異なる。
自分の”正義”を他人に押し付けることなく。
他の”正義”に流されることなく生きていくのは難しい。
その意味を知ったとき、
人は初めて、自己と言うものを確立し、自分の中の正義に気が付くのではないだろうか。

「朋友」とは自分以外の自己を言う。
生涯に一人ぐらいは見つけたいと思う。



松本若奈<Wakana Matsumoto>